2N-4
ディジタルマンガの構造化フレームワークの開発-マンガの構成要素を指定するPath式の提案-
○落合香織,永森光晴,杉本重雄(筑波大)
 我々はメタデータを用いたマンガの構造化フレームワークの開発を行ってきた。本フレームワークを利用するにあたって、マンガのメタデータを活用するための基盤となる技術が必要とされる。そこで本研究では、マンガの複数のコマや台詞などといったマンガを構成するオブジェクトを簡潔な記述で指し示すことを目的としたマンガPath式を提案する。
 Linked Open Dataや本フレームワークで扱うメタデータはRDFで記述される。そのクエリ言語であるSPARQLは複雑で、利用するためにはメタデータの構造の理解が必要になる。マンガPath式はSPARQLとマンガのメタデータの利用者の間に立ち、利用者が指し示したマンガメタデータの情報を取得可能にする。また、本研究ではマンガPath式を利用し、マンガの閲覧や検索を行うシステムを作成した。