2J-7
命令を単位としたパスベーススレッド分割手法の検討
○塚本寛隆，大津金光，横田隆史，馬場敬信（宇都宮大）
我々は，プログラムの処理を高速化する方式としてパスベーススレッド分割手法
を提案した．パスベーススレッド分割手法は，プログラムの実行経路(パス)のな
かで最も実行頻度の高いパスを対象としてスレッド分割を行う．
このスレッド分割は，制御フローグラフにもとづく基本ブロックを単位として行
うため，データ依存によっては分割機会が減少してしまう場合がある．
そこで我々は，スレッド分割を命令を単位として行うことで，スレッド分割機会
を増加させる新たなパスベーススレッド分割手法を提案する．
本稿では，ベースとなる従来のパスベーススレッド分割手法，および提案する分
割手法についての検討内容を述べる．