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投機的なメモリアクセスを支援するためのキャッシュコヒーレンスプロトコルの検証
○関口祐司,十鳥弘泰,大津金光,横田隆史,馬場敬信(宇都宮大)
プログラム中のループは,条件分岐により複数の実行経路(パス)が存在する.当研
究室では,上位2本のパスに限定して投機的にマルチスレッド実行する2パス限定
投機システムPALSを開発している.
PALSでは次のパスを予測して投機的に並列実行するので,並列実行中のデータの
読み書きは,スレッドの実行が確定するまで実行結果に反映することができない.
そのため投機失敗時のデータの破棄などを最小時間で実行することが重要となる.
そこで本研究では,PALSにキャッシュシステムを実装することを目的にキャッ
シュコヒーレンスプロトコルを提案し,モデル検証ツールSPINを用いて論理的に
検証する.