2H-2
塩基の配置情報を考慮に入れたDNA配列のグラフ表示とその応用
○水田智史,山口恭平(弘前大)
近年,配列決定されたDNA配列のデータ量は劇的に増加している.従って、それ
らを効率良く処理するためには,DNA配列を数値化して数学的に取り扱うことが
必要となってくる.本論文では,DNA配列を数値化し,2次元および3次元のグラ
フで表示することにより,DNA配列間の類似性を目視によって評価することを可
能にする手法について検討する.これまでの同様の研究においては,主に塩基
の情報のみを用いた数値化が行われていたが,本研究では,それに塩基の配置
情報を加えることによってより精度を高めることを目指す.さらに,その結果
を用いてDNA配列間の類似性を定量的に評価する方法についても考察する.