2E-5
分散処理化によるニューラルコンピューティング
○伊藤史崇,築地立家(電機大)
人間の脳が持つ機能のいくつかの特性を計算機上でのシミュレーションによって再現させるという数学モデルの一つにニューラルネットワーク(以下NNW)というものがある.このNNWには学習により内部人工シナプスの結合強度を変化させ問題に最適化される機能を持っているが、問題が大規模化するとシナプス数が膨大になり,計算時間が膨大になるという欠点も抱えている.一方,この計算時間の問題を解決する手段として分散処理化がある.ネットワークを介して繋いだ計算機に処理を委託し,全体としての計算時間の短縮化を目指すものである.そこで,本研究はNNWを用いた巡回セールスマン問題を例とし,分散処理を用いて性能向上を試みる。