2D-6
知識発見技術を用いたネットワーク電話帳における連絡先推薦
○栗原俊介(NTT)
電話帳を通信ネットワーク上のサーバで機能させるネットワーク電話帳は,組織内で情報が一元管理できるため,
電話帳の変更管理の稼働や端末を紛失した際の秘匿情報漏洩リスクを低減させられるメリットがある.
しかし,組織内の全ての人が登録されているため検索の手間がかかり,モバイル端末等での利用が煩わしいという問題がある.
少ない操作で発信したい相手を見つけるためには,発信が予想される順番に電話帳内のリストを並び替える処理が求められるが,
発信が予測される連絡先は時間や状況によって異なるため,発着信頻度だけでは不十分である.
その一方で,時間や状況からの確率推論モデルを個人ごとに作成すると計算量が膨大になるという課題がある.
そこで本論文では,精度と計算量の観点から,アルゴリズムの選定について検討する.