2D-4
動的プリファレンスを扱う論理プログラムの解集合プログラミングによる推論計算
○村山知明,若木利子(芝浦工大)
プリファレンスも推論の対象となる動的プリファレンスが例えば
法廷の場で用いられており, コンフリクトの解消には重要である.
プリファレンスを扱うための先行研究として坂間・井上の提案したPLPがある.
PLPはプリファレンスを推論の対象としない静的プリファレンスを用いており,
動的プリファレンスは表現できない. そこでPLPで動的プリファレンスを
扱えるように表現力を高めた”階層的PLP”がPRIMA2011において若木により提案された.
PLP及び階層的PLPの意味論はp-answer setで与えられる.
本研究室, 黄檗の先行研究では, PLPのp-answer setを複数のASPの実行
により計算していた. 本研究ではPLPのp-answer setを1つの解集合として
求めるASP表現に加え, 階層的PLPのp-answer setを1つの解集合として求める
ASP表現も提案し, その推論エンジンを開発した.