2B-5
二重化した逐次更新型高速スペクトル変換処理の切替タイミング
○山本広樹(近畿大高専)
三軸の計測信号は,四元数を用いた計算処理により周波数成分へ
容易に分解できる.この変換を用いれば,三次元版スペクトラム
アナライザが構成可能である.しかしながら,フーリエ変換と同
様,計算量が非常に多く,定義式そのままの実装では,処理速度
と実装コストに問題を生じる.そこで,変換処理モジュールとし
て,低コストのDSC(デジタルシグナルコントローラ)を使用した
高速計算アルゴリズムの実装を試みた.このアルゴリズムは、逐
次更新処理を行うため、誤差の蓄積が処理に影響する。そこで、
処理を2重化してその影響を回避する構成とした。本報告では、
この構成における、2つのモジュールの切替タイミングについて
検討を行った結果について報告する。