1ZJ-4
患者接遇の質的情報による看護支援システムの一考察
○菊池 誠，皆月昭則（釧路公大）
近年,電子医療記録やPACSなどの普及により医療業務が迅速・効率的になった.一方,電子医療記録が普及したことにより,看護師の情報共有の場として利用されていた申し送りの時間が短縮される結果になった.それにより患者の個別性に対応した接遇が提供できずに,患者のメンタルヘルスケアの充実が図れない状況が発生している.
本研究では,知識創造理論の定義であるSECIモデルを利用した.看護師が患者との接遇を通して獲得した暗黙知を,申し送りで形式知として看護師間で共有を実施するプロセスにあてはめ,表出化プロセスの暗黙知から形式知への変換を支援するシステムを開発した.システムは実際に医療従事者に使用してもらい検証及び考察を実施した.