1ZB-8
広角写真の大域的な変形
○松渕健太,斎藤隆文(農工大)
人間は球面である眼球で世界を知覚している。
しかし、3次元空間を2次元にマッピングする際、必ず歪みが発生する。
例えば、通常の透視投影で広角の写真を撮影する場合,引き伸ばされたような歪みが発生する。
一方で、広い画角を描画する際によく用いられる等距離射影や円筒図法などでは直線性は保持されない.
本手法では、人間が物体を認識する際に重要な役割を果たす直線性に着目し、
ユーザによる補助の必要な局所的な変形ではなく、大域的な変形を目的とする。
すべての直線性を保持する投影は透視投影になるため、保持すべき直線を決定する必要がある。
そこで、消失点を基準として保持すべき直線性の決定を行い、大域的な変形を実現する。