1ZB-1
GPUを用いたリアルタイムレイトレーシングの検討
○上野謙二郎,山崎勝弘,孟  林(立命館大)
レイトレーシング法では、光線と物体の交差判定に最も多くの処理時間を必要とする。本研究の目標は、GPU(Graphics Processing Unit)を用いてレイトレーシングの処理時間を100ms以下にすることであり、そのために画面分割処理、適応型空間分割処理を検討する。
画面分割では、画面をブロック分割し、各ブロックをそれぞれSMに割り当ててレイトレーシング処理を行うことで、処理時間を短縮する。適応型空間分割では、空間を物体の数に応じた小空間に分割し、交差判定を行う際は、その空間内に存在する物体のみと交差判定を行うことで処理時間を短縮する。
本稿では、画面分割を行うためにCUDAを用いた実装方法について述べ、適応型空間分割を実装する手法についても検討する。