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IDベース暗号とIDベース署名を用いた配達証明付きデータ送信方式
○西浦翔平,白石善明(名工大),土井 洋(情報セキュリティ大),毛利公美(岐阜大),福田洋治(愛知教育大),岩田 彰(名工大)
ネットワークを介したデータの送受信証明の方法の一つに,仲介者
を利用したデータとその受領書を交換するものがある.送信者と受
信者は受領書によって第三者に送受信の事実を証明することができ
る.PKIを用いた方法では,データの送信先が増加するにつれて送
信者は多くの電子証明書の取得や管理をしなければならない.送信
者が低スペックな端末を利用するためには電子証明書の増大は望ま
しくない.本稿では電子証明書の取得や管理を不要にするため,
Boneh,FranklinのIDベース暗号とCha,CheonのIDベース署名を組み
合わせたデータ送信証明方式を提案し,それらの方式に基づいた安
全性を示す.