1ZA-1
RSA暗号の復号計算が特に速い秘密鍵に関する研究
○加藤進一(湘南工科大)
本研究では、RSA暗号の復号速度について、実測実験による統計的な調査を行う。
復号時のアルゴリズムは、モンゴメリ乗算及びSliding-window exponentiationを前提とした計算で行う。
 素数 p、qの生成範囲は、10の200乗~10の300乗からNを各桁から5個ぐらいランダムに生成し、Lを10の5乗とし、N-L~N+Lの範囲で調べる。
 この計算について、理論的な計算量の評価と実測による計算時間の分布を調べる。
また、周辺の素数より復号が速くなるケースがあるのかを実験的に評価し、特に速くなる可能性のある素数が、どれ位の確率で分布しているかを調べる。
 特に計算速度が速くなる場合、弱鍵として安全性が問題になる可能性も否定できない。
従って、生成時にそのような鍵を排除する方法についても検討が必要になる。