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VANETにおける車両密度を考慮した位置依存情報配信手法の実道路情報を用いた評価
○中村暢宏,石原 進(静岡大)
著者らは,車々間アドホックネットワーク(VANET)において,
位置に紐付けされた情報(位置依存情報)を車両間で共有するための手法
Assigning Populated Area as Message storage area(APAM)を提案している.
APAMでは,情報を欲する車両が特定領域に留められた位置依存情報への
アクセスのために,Geocastを用いて送信した要求メッセージが,
高車両密度な道路を経由し配送されるようルーティングを行う.
これまで,格子状の道路を想定したシミュレーションによる基礎的評価では,
APAMは,単純に宛先までの距離を基にしたルーティング手法よりも
高いアクセス成功率であることが確認されている.
本稿では,現実の道路モデルを用いたシミュレーションにより,
より現実的な環境でのAPAMの効果を検証する.