1Z-2
VANETでのネットワーク符号化通信の署名検証回数について
○松川智己,山本泰資(名工大),毛利公美(岐阜大),白石善明(名工大)
VANETにおいてデータの取得に要する時間を短縮するために利用される
ネットワーク符号化通信においては汚染攻撃の影響が懸念される.ネッ
トワーク符号化通信に対する汚染攻撃から単純に防御するには暗号もし
くは署名技術を用いればよい.そのような考え方による動的IDベース署
名による符号化パケットの検証をする方式が提案されている.しかし,
署名検証を各車両毎で行うとデータ転送に時間がかかり,効率的なデー
タ転送が求められるVANETにおいては望ましくない.本稿では,周辺状
況を考慮にいれることで受信率を低下させることなく署名回数を削減す
る転送方式について検討し,シミュレーションにより評価を行う.