1Y-10
緊急災害時に有用な家族間の個人情報共有システムの提案と実装
○長谷川友香,小口正人(お茶の水女子大)
 東日本大震災のような緊急災害時において、気にかかるのは家族の安否で
あるが、このような状況下では電話やメールで直接連絡を取ることが困難であ
ることが多く、もし災害発生時に家族がどこにいたか分かれば有用な情報とな
る。
 近年はスマートフォンなどの携帯型情報機器の進歩が目覚ましく、さらにネ
ットワークとストレージ技術の発展もあって、ライフログの取得と記録が容易
になってきている。このことから、移動履歴やスケジュールなどの情報を平常
時にクラウド上に蓄積し、緊急時にそれらの情報を閲覧できるシステムあれば
役立つと考えられる。しかし、自分の情報をいつでも見られてしまうことには
抵抗があり、プライバシの問題が生じる。
 そこで、本研究では階層型相互認証機構を備え、緊急時のみ情報を他の人が
閲覧できるシステムを提案し実装する。