1X-2
k重被覆における省電力化のためのレイヤ作成手法の検討
○山内龍之介,江藤 大,油田健太郎(大分高専),岡崎直宣(宮崎大)
近年,無線センサネットワーク(以下WSN)が注目されている.
WSNでは,センサノード(以下ノード)の再充電が難しい為,
ネットワークの省電力化が重要である.この問題を解決する手法として,
k重被覆が提案されている.k重被覆とは,k層のレイヤが
データ収集を行う間,他のレイヤをスリープ状態にすることで
消費電力を抑えることができる手法である.しかし,従来のk重被覆では,
センシングノードは同時にデータの中継も行う為,ノードの
消費電力の偏りが大きく,レイヤの寿命が短くなってしまう.
そこで本論文では,センシングしたデータの中継のみを行うノードで
構成されるローカルシンクレイヤを提案し,従来手法との評価及び比較を行う.