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無線センサネットワークを用いた施設園芸環境向け制御システムの開発と評価
○串岡 聡,松野智明,鈴木良典(静岡大),今原淳吾,鈴木基嗣(静岡県農林技術研究所),峰野博史(静岡大)
近年,情報通信技術によって農業支援に取り組む研究が行われている.これまでの研究で,温度や湿度が農作物の生育や品質に影響を与えることが明らかにされつつあるが,詳しい因果関係はまだはっきりと解明されていない.高品質な農作物を生産するために,農作物と環境データとの関係性の分析が必要とされている.
本稿では,施設園芸環境へセンサネットワークを構築し,収集したデータのグラフ化と小型ヒートポンプを用いた制御システムを開発した.この制御システムを実環境に導入し,夜間の湿度を60%,80%,100%で一定に自動制御することで生育ステージ別に温度や湿度との関係性の分析を実施した.本システムの概要と実験結果を報告する.