1Q-4
トリックアート制作支援ツールの開発
○神田尚希,渡辺賢悟,宮岡伸一郎(東京工科大)
目の錯覚である錯視は人の知覚機能が極端な形で現れており,知覚の本質をとらえやすいと期待できる.錯視を研究することは,人の知覚機能を解明するのに有効な手段と考えられる.また,錯視が人に与える影響力の大きさから多くの娯楽商品や芸術作品に取り入れられてきた.本研究では「トリックアート」と呼ばれる錯視を利用し特殊な視覚効果を与える絵画作品に注目した.トリックアートの中でも「静止画だが動いて見える図形」に対象を絞り,ツール開発に必要な錯視の仕組み・制作手法を調査・分析する.得られた知見を利用して,誰もが簡単に動的な錯視効果を与える作品を制作できるペイントツール開発を試みた.