1Q-2
シームレステクスチャ生成法を用いた映画フィルムにおけるスクラッチの補完と評価
○丸 和広(芝浦工大),松木靖明(アイデンティファイ),徳永幸生(芝浦工大),杉山 精(東京工芸大)
近年、フィルム原版の経年変化による劣化損壊が問題となり映画フィルムなど、過去に作成されたあらゆるコンテンツのアーカイブとデジタル化に伴い原版データの修復作業が行われ始めている。デジタル修復の工程は自動化も含め、まだ完全に確立されたとは言い切れず、フィルム特有の傷や不要物が写りこんだ欠損画像を一部手作業により修正を行っている。これまでにシームレステクスチャ生成法を用いて、欠損箇所を指定することで自動的に欠損画像を補完するシステムを開発した。本報告では、スクラッチに対してシームレステクスチャ生成法を適用した画像を生成し、平均二乗誤差を用いた定量的評価と一対比較法を用いた定性的評価を行った結果を報告する。