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複数メッシュにまたがる周回道路データベース構築手法
○伊藤広記,高橋直久,山本大介(名工大)
我々は,注目したい拡大領域(Focus)と周辺領域(Context)を同時に
表示可能なWebマップシステムであるEmma を開発してきた.
しかしながら,注目領域を適切に内包するFocus を生成するためには,
ユーザが複数ステップの操作を経て調整する必要がある.
注目領域を取り囲む道路群(周回道路)を導出し,周回道路を内包する
Focusを生成することにより解決できるが,その導出には時間を要する.
そこで,周回道路をデータベースに格納し,データベースを用いて
周回道路を高速に導出する手法を提案した.
しかし,従来は1つの緯度経度座標に基づいて格子状に区切った領域
(メッシュ)にのみしか対応していなかったため,メッシュにまたがる
周回道路を取得することができないという問題が発生した.
本稿ではデータベースの新たな構築手法を提案し,その評価結果について
述べる.