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ネットワーク時空間における有限要素補間
○飯島大智,日吉久礎(青学大)
道路網などのネットワーク空間上で,ある時刻,ある地点における
交通量などの値が観測されているとする.本研究では,未観測時刻
・地点における値を,観測データから推定する補間問題を考える.
対象となる空間は,ほとんどいたるところで局所的に2次元ユーク
リッド空間と見なせるが,交差点近傍において多様体ではない点に
特色がある.本研究では,このような空間における補間法として,
ドロネー図をメッシュとする有限要素補間を拡張する.この際,観
測点を頂点とするドロネー図は一般に空間分割とはならない.そこ
で,交差点において新たに節点を配置することにより,この困難を
回避する方法を提案する.