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Fault-Proneモジュール予測における設計メトリクス値の変化履歴の検討
○遠藤直人,野中 誠(東洋大)
ソースコードから得られる設計メトリクスの値を用いてモジュールのフォールト
有無を予測する手法が数多く提案されている。しかし、設計メトリクスの値の
変化を考慮した研究は必ずしも多くない。そのため、設計メトリクスの値がある
条件となったためにフォールトが混入したのか、フォールトがあったために
コードが修正されて設計メトリクスの値に反映されたのか、その因果関係が明確
に示されていない場合がある。

本発表では、筆者らが過去に行った分析結果に対して、設計メトリクス値の変化
履歴を考慮する必要性を検討した結果を報告する。分析の結果、分析対象とした
事例においては、設計メトリクス値の変化履歴はほとんど影響しないことを確認
した。加えて、フォールト有無の予測精度の向上可能性について検討した結果を
議論する。