1G-6
期待効用仮説による学習者の自己評価計量技法(2)
○養老真一,田中規久雄(阪大),下倉雅行(大阪電通大),西本実苗(阪大)
学習者の客観的な理解度を計量するための理論については多くの研究があるが、学習者自身が「自分がどの程度の確信をもって理解できているか」という、いわば主観的な理解度も教師にとり重要な情報である。例えば、学習者が確信を持って間違った理解をしている事がわかれば、教師はより一層の指導の必要性を認識することができる。

本研究は、学習者が期待効用理論に従っているとの仮定の下で、学習者の設問に対しする解答行動を分析することにより、その主観的な理解度を計測するシステムを構築することを目指している。今回は特に、学習者がリスク中立的な態度からどの程度外れた行動をするかに焦点をあてて、発表を行う。