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被災エリアにおけるコミュニティ情報共有のためのIEEE802.11無線ネットワークの構築
○松野浩嗣(山口大),重安哲也,片平翔太(県立広島大),森岡仁志(アライドテレシス開発センター)
地震や台風などの災害時には、有線電話、携帯電話やCATVを含む通信ネットワークが停止する恐れがある。その様な状況においても、安否情報の共有や被災状況の把握のために、通信回線を維持する必要がある。無線アドホックネットワークは、このよう場合でも情報伝達手段を確保する方法として有用である。我々は、山口市のあるコミュニティ地区において、IEEE802.11無線ネットワークによって、被災時における地域住民間の情報共有を実現するシステムを構築した。本稿では、地域におけるネットワーク構築の背景、及び構築したネットワークの性能について報告する。