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スマート文房具の要件の検討(3) - 手書きノートテイキングにおける低網羅率克服への試み -
○小甲啓隆,中村太戯留(東京工科大),田丸恵理子(富士ゼロックス),上林憲行(東京工科大)
先行研究では,手書きのノートテイキングは,講義内容の網羅率は低いものの
内容の理解度が高いことが示されている.本研究では,手書きノートの
網羅率の低さを解決するにあたり次の調査をした.網羅率向上の為の
ノートテイキングの方法として,講義内容の短縮記号・単語の使用を
指示したグループと,そうでないグループを設け,それぞれ講義映像の
視聴、復習、及びテストを実施した.テストとノートレビューの結果,
前者は講義内容の網羅率が高いもののテストの誤答率が高く,後者は
講義内容の網羅率が低いもののテストの誤答率が低くかった.これらから,
1講義あたりで記憶すべき項目の網羅率と理解度には相関性がある可能性が示唆された.