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多項式しきい値関数密度の上界の改善
○早坂智行(東工大),天野一幸(群馬大)
{1, -1}上のn変数ブール関数fと実数上のn変数多項式pについて,
任意の入力xでsgn(p(x))=f(x)が成立しているとき,
fはpにより符号表現されているという.
ブール関数fの多項式しきい値関数密度(PTF密度)とは,
fを符号表現する多項式の項の個数の最小値のことである.
本研究では,平均時と最悪時それぞれのPTF密度について新たな上界を与える.
その証明手法は,Oztop[Neural Networks, 2006]や
Amano[ISAAC'10]による手法をさらに押し進めたもので,
線形代数による議論とコンピュータによる計算を組み合わせている.
また,この手法を用いた上界改善の限界についても考察する.