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デジタルカメラ近赤外画像を用いた植生状況推定の評価
○尾崎敬二(国際基督教大)
地球観測衛星データから地表面の植生分布を広域かつ定期的に把握
することは、有用な環境情報蓄積に大きく寄与しているが、望ましい
地域の適切な衛星データ取得には気象条件等の制約が大きく困難である。
地表面の現地での植生観測は非常に狭い範囲が対象となるが、
衛星データによる解析結果の校正・評価には欠かせないデータが
得られる。しかし、特殊な機器の操作等の高コストな手順となることが
多く、現地観測データ取得・蓄積の拡大は阻まれている。商用の
一般デジタルカメラは近赤外域を撮影可能であるので、この近赤外画像と
可視光画像を組み合わせて植生指数に類する観測量を把握・推定する
ことができれば、非常に簡便に植生状況データが得られ、有用と
思われる。この新しい推定手法の提案と、これまでの先行研究結果
とも比較し評価を行う予定である。