5ZF-7
インメモリデータ処理を用いた第三正規形を主体とする業務システム実現法の提案
○中西義尚,川上拓也,金田重郎(同志社大)
データベース設計において,論理設計では一般的に概念モデルを第三正規形にするが,物理設計では,処理速度を考慮し,第二正規形に修正する場合があり,概念モデルと物理モデルの整合性がとりにくい.本稿では,概念設計にCDMを用いて,物理設計まで一貫したモデル構築手法を提案する.実装の際,データベースのテーブルをオブジェクト化し,全てのデータ操作をメモリ上で行うことで,遅延の原因であるテーブル間の連携を手繰る操作が迅速化し,CDMで得たモデルを変更なく実装できる.業務システムの特性上,データの読み込みが多く,書き込みは少ないため,メモリ上の処理とデータベースへの書き込み処理を分離でき,安価で高いパフォーマンスが出せる.