5R-8
演奏音全体の音響情報を用いた即興演奏システム
○菅原芳晴,山口友之,橋本周司(早大)
場を盛り上げる演奏が表現可能な即興演奏システムを実現するには,個々の演奏のみでなく全体の印象を考慮する必要がある.本研究では,人と計算機の演奏を全て含んだ演奏全体の音響信号を入力信号として用い,ソロ演奏の掛け合いや演奏者との協調演奏により場を盛り上げる演奏を表現可能なシステムの構築を目指している.本稿では入力信号として用いる全体演奏の音量と音数等を評価することで,即興演奏システムの演奏パターンを拡張し,より場を考慮した柔軟なシステムを構築した.また,演奏音全体を用いるため,本システムは電子楽器以外の入力に対しても適用可能なことを確認した.