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生物進化における適応放散のシミュレーション
○菅田紘介,泰中啓一,横山典侑(静岡大)
進化論の総合説によると、生物進化は、1つの種が次第に複数の種に分かれることを繰り返し起こったものと考える。このため、1つの祖先から多様な子孫が出現する。その中でも、短期間に多様な子孫が生まれる場合を適応放散と言う。
本研究では、格子モデルを用いて適応放散のシミュレーションを行った。この格子モデルは、コンタクトプロセスを改良した確率シミュレーションである。多様性や出生率がどのように影響するかを検証した。また、適応放散の起こったカンブリア爆発期に捕食者が出現したことから、捕食行動が進化に及ぼす影響についても検証を行った。