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選択理論による情報化社会における教育の考察
○榎本守伸(別府大)
 情報通信技術の発達によって、知識は記憶装置に蓄積され、人は必要な時にいつでもネットワーク等を通じて瞬時に必要な知識を得ることが可能になった。
 従来より教育では知識の習得に重点がおかれてきたが、現在でも入学試験や資格試験などにおいて、ネットで検索することで容易に解答が得られる問題が多数出題されている。
 しかし、そのような知識を習得することの重要性は、情報化社会の進展に従って今後ますます減少していくものと考えられる。
 このような情報化社会に対応できる今後の教育のあり方について、アメリカの精神科医ウイリアム・グラッサーが提唱し、カウンセリングでの臨床や教育分野でも成果をあげている選択理論によって考察する。