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高等学校における教科「情報」の現状と課題 -全国調査から見た教育内容と教員の意識-
○若林義啓(広島国際学院大),栢木紀哉(摂南大),上田千惠(旭川荘厚生専門学院)
情報化社会の中で高等教育機関では情報基礎教育が重要視されるようになってきた。筆者らは情報基礎教育のあり方、高校の教育内容との連携を模索するため、必修化された教科「情報」の実施実態と担当教員への意識調査を行ってきた。2006年に2県で実施した第1回調査と2009年に1府3県で実施した第2回調査を比較した結果、担当教員の教科「情報」に対する考え方や姿勢が、必修化当初と比べて発展的な成長期に移っていることがうかがえた。本研究では、教科「情報」に対する現在の高校および担当教員の意識について調査範囲を全国に拡大し、教科「情報」の全国的な傾向や地域格差などを分析し、明らかにすることとした。