5C-5
複数論点交渉問題の論点群生成に基づいた高速化手法の提案
○藤田桂英(名工大/マサチューセッツ工科大),伊藤孝行(名工大),Mark Klein(Massachusetts Institute of Technology)
マルチエージェントシステムの分野において,各論点が相互依存関係にある交渉問題に対する自動合意形成技術が注目されている.本問題に対して,既存手法では論点数の増大に対するスケーラビリティが不十分であり対応が困難であった.本論文では,論点グループを論点間の依存関係に基づいて生成し,合意形成を自動的に行う手法を提案する.本提案手法は既存手法と比較して高速に合意案を発見することが可能であり,発見された合意案の最適性も高い.シミュレーション実験により,様々な交渉テストベッドに対して提案手法が合意案の最適性にどのような影響を与えるか評価をする.