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大規模水害を想定した避難計画のシミュレーション評価に関する考察
○湯川誠太郎,畑山満則,多々納裕一(京大)
近年、我が国では豪雨の発生頻度が増加傾向にあり、首都圏大規模水害では600万人以上の膨大な浸水遭遇者が発生することが言われている。このような大規模な水害への対策として、広域避難計画策定の必要性が掲げられている。しかし膨大な数の要避難者が一度に避難行動をとった場合、交通渋滞の発生や、避難所の収容力不足など、従来の避難計画ではカバーできない問題が生じる可能性が高い。被害軽減のためには、大規模水害特有の問題点を予め想定し、避難計画を建てることが必要不可欠である。本研究では、大規模水害での被害軽減のために、膨大な数の住民を対象とした避難計画の評価をシミュレーション技法を用いて行う。