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視覚と聴覚に訴える避難行動体験システム
○佐々木龍之介,千種康民(東京工科大),服部泰造(東京国際大)
本研究では、拡張現実感(Augmented Reality:AR)を利用して、避難訓練
をより効率的なものとするための手法を研究した。
具体的には、建築物内にARマーカーを設置し、3Dモデルにより火災や崩壊を
視覚的に表現する。さらに、現実味・緊張感を増すために、サイレンなどの
効果音を加える、タイムリミットやユーザの体力なども設定する。
一般的な避難訓練というと退屈なイメージが強く、子供などの低年齢層に
対しては訓練の意味を理解されることなく行われてしまうことが多々あると
考える。そういった対象に対しても、本研究を利用することにより意欲的
な訓練への参加を促せ、また実際の消火訓練などでは火を焚くなどの
訓練内での危険が伴うが、そういったリスクを回避することも可能である。