4ZD-2
市場原理を用いた授業担当者の割当て手法の検討
○杉浦由季,鈴木麗璽,有田隆也(名大)
学校における授業担当者の決定は複雑な問題である.
このような問題に対し,従来のモデルでは担当者の客観的な能力や制約を
評価値として計算するものが一般的である.
本研究では,割当てに担当者自身の意思を反映できることを重要と捉え,
教員同士の授業取引で担当を決定する,市場原理を用いたモデルを提案した.
割当てに対する教員個人の納得感と全体の授業レベルの観点から,
教員の希望する割当てと実際との差異,学生授業評価に基づいて
割当て解を評価した.
結果として,教員個人の納得感の点では最適解に非常に近い値を得られる
こと,単期での不満足度を複数期で緩和するメカニズムが有効に働いている
ことを確認した.