4Z-7
光線空間の直感的理解を目指した可視化に関する研究
○三輪貴信(早大),酒井幸仁(東洋大),橋本周司(早大)
近年,光線空間法が三次元テレビや被写界深度の拡張手法などとして
注目されている.光線空間法は,イメージベースドレンダリングの一
手法であり,空間を行き交う光線の輝度を光線空間と呼ばれる4次元
スカラー関数で表現する.この手法では光線を単位とした処理を行う
ため,従来のピクセルを単位とした画像処理より自由度が高いという
利点がある.こうした背景においては,光線空間を扱うために直感的に
理解可能な環境を構築することが重要であるにも関わらず,それらを
行った研究は少ない.本稿では4次元の光線空間を5次元同次処理を用いて
可視化し,直感的に理解できることを確認する.