4Z-6
多重散乱光を考慮した動的な雲のリアルタイムレンダリング
○西野孝則,岩崎 慶(和歌山大),土橋宜典(北大)
屋外景観映像の作成において,写実的かつ動的な雲の表示は重要である.
しかし,写実的な雲を表示するには多重散乱光を考慮する必要があり,
毎フレームにおいて多重散乱光の輝度計算を行うのは非常に計算コストが
高い.そこで,任意の雲の密度分布をウェーブレット関数で表し,
ボクセル間の密度の積分値を前計算しておく.そして,前計算した
積分値と各ウェーブレット関数の重みとの累積をとることにより,
任意の雲のボクセル間の減衰率を非線形近似で表し,輝度計算を
高速化する手法を提案する.また,膨大な量の前計算データを圧縮し,
GPU上に格納することによりCUDAを用いたリアルタイムレンダリングを
実現した.