4X-1
構造化オーバレイにおける柔軟な経路表を活用したネットワーク近接性の考慮
○宮尾武裕,長尾洋也,首藤一幸(東工大)
Chordは経路表の管理をノードのIDによって厳密に行っているので、ノード間の通信遅延情報を考慮することが難しい。Chordを改良したFRT-Chordには、経路表の管理をノードの分布によってノードを削除することで行っているため、経路表に追加するノードについての制限がない。そこで、本研究ではFRT-Chordの拡張を行い、遅延情報を考慮した経路表管理アルゴリズムを提案し、TSモデルを用いてシミュレートしたインターネット上で評価した。その結果、提案アルゴリズムが遅延の存在するネットワーク上での有効性を示すことができた。