4Q-5
UCT証明確率探索による詰碁解法プログラムの研究
○松本清吾,丸山真佐夫(木更津高専)
 囲碁の対局において、局所的な生死を判断することは重要な要素である。囲碁の対局プログラムにおいても、局所的な生死の判断はプログラムの強さに大きく影響する。
 詰碁はこの局所的な生死を判断する問題である。プログラムによって詰碁を解くことができれば、対局プログラムの能力を向上させることができる。
 場合の数が多い難しい詰碁の問題は、従来の手法では時間的制約やメモリの制約などで解を求めることが難しい。
 一方UCTでは各手の勝率を元に有望な手を探索するので、そのような難しい問題であっても制限時間内で有望な手を見つけ出すことができる。
 本研究ではUCTを詰碁に適用する際、UCTのアルゴリズムをノードの証明のしやすさの概念を取り入れることにより詰碁に適した形に改善し、探索速度の向上を図った。