4Q-4
モンテカルロ碁における高次パタンを用いた着手候補点の選択
○大久保貴弘,中村克彦(電機大)
近年,コンピュータ囲碁にモンテカルロ・シミュレーションに
もとづいた着手決定法が導入され,その有効性が関心を集めている.
モンテカルロ碁では,一般に乱数による候補点選択の際に
周囲の石の配置パタンが考慮される.
われわれは配置パタンに周囲の石のグループの属性などにもとづく
高次の条件を反映させる方式について調べている.
プレイアウトを高速に行なうためには複雑な候補点選択のために
多くの計算時間を使うことはできない.
このため,われわれはブロック(連)のダメ数やオイラーの公式に
もとづく石のグループの含む閉領域数などの高速で計算できる
条件にもとづくパタンを用いる.