4Q-3
モンテカルロ碁におけるプレイアウトの高速化
○高橋大介,中村克彦(電機大)
近年, コンピュータ囲碁ではモンテカルロシミュレーションと木探索にもとづく着手決定方式の有効性が注目され, UCTアルゴリズムが多くの囲碁プログラムで用いられるようになった. この方式はプレイアウトと呼ばれる終局までのランダムシミュレーションの回数が多いほどより良い結果が得られる. そのため, 強い囲碁プログラムを作成するにはプレイアウトを高速に行うことが最も重要である. 本研究ではプレイアウトにおける空点のランダムな選択法, 両方向性2分木を用いたブロック(連)のデータ構造の導入などによるプレイアウトの高速化手法とその実験結果について述べる.