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客同士の協調行動による待ち行列網の性能改善手法の提案
○木村龍明,奥田隆史,井手口哲夫,田 学軍(愛知県大)
情報通信ネットワークやサービスを設計する上で,待ち行列網の解析は
必要である.特に,待ち時間や待ち行列長を短くすることは重要な
課題である.待ち時間や待ち行列長を短くするための方法論としては,
(1)平均到着率を小さくする,(2)平均サービス時間を短くする,
(3)サービスや並び方の規則を変更する,の3つがある.これまでの研究では,
(1)や(2)が有効な手法として利用されてきたが,(3)を利用したものは
少なかった.
そこで,本稿では,(3)を利用した新しい手法として,客同士が
協調行動をおこなう手法を提案する.提案手法を様々な待ち行列網に
適用し,その効果をマルチエージェントアプローチにより検証する.