3Z-2
SLIM曲面を用いた局所変形の一手法
○石田夏生,西尾孝治,小堀研一(阪工大)
近年,3次元計測機器より得られる点群データから面を生成する手法として,陰関数曲面が注目されている.
陰関数曲面は対象形状をいくつかの小領域で分割し,分割領域ごとに陰関数式を定義することで,少ないデータ量で形状の幾何的特徴を正確に表現することができる.
しかし,従来から多く研究されてきたメッシュと比較して,利用できる編集手法が限られている.
そこで本研究では,陰関数曲面の一種であるSLIM曲面を対象とした局所変形手法を提案する.
提案手法では,選択した部分を伸縮する変形を扱う.
変形は,サポート球である小領域の移動と小領域内の曲面の更新によって実現する.
また,変形の際の小領域の拡大,縮小による曲面の不整合を防ぐために小領域の分割を行い,新たに曲面を生成する.