3T-9
シームレステクスチャ生成法を用いた映画フィルムにおける欠損部の補完
○丸 和広(芝浦工大),松木靖明(アイデンティファイ),徳永幸生(芝浦工大),杉山 精(東京工芸大)
近年、映画フィルムなどのコンテンツのデジタル化が行われている。現在、デジタル化を行う際、映画フィルム特有の傷や不要物が写りこんだ欠損画像を手作業により修正を行っている。我々はこれまでにシームレステクスチャ生成法を用いて、欠損個所を指定することで自動的に欠損画像を補完するシステムを開発してきた。しかし、従来手法では欠損領域を補完するための参照領域を対象画像内からしか設定することができなかった。そこでよりよい補完を行うために、欠損画像の前後フレームが類似していることに着目し、参照領域をより広域から探せるようにシステムの拡張を行った。本報告では拡張したシステムを用いて生成した画像を、前後フレームとの平均二乗誤差をもとに評価を行った結果を報告する。