3T-7
2次Bezier曲線を用いた画像拡大法におけるグラデーション領域の歪み補正
○高橋奈穂美,亀田昌志(岩手県大)
画像をディジタルデータとして扱うことの欠点は、任意のサイズへ
の拡大に伴う情報の補間が難しいことである。従来の拡大法では、
エッジ部分にボケや偽輪郭などの歪みが生じてしまう問題があった。
これは、画像の構造を考慮せずに拡大処理を行ってしまっているこ
とが原因である。
このとき、画像の構造を考慮した画像表現法として、走査線の画素
の位置と輝度値から2次Bezier曲線による近似曲線を求め、画像を
再構成する手法が提案されている。しかし、この画像表現に基づい
て単純に曲線を拡大するだけでは曲線のグラデーション部分に視覚
的な妨害となる歪みが発生してしまう。そこで、本研究では画像の
拡大を行った際のグラデーション領域の歪みを補正する手法を提案
する。