3T-1
軽量な動き予測を用いたDistributed video coding に関する研究
○前田 遊,金子晴彦(東工大)
近年、圧縮処理の計算量が少ない動画像符号化方式として圧縮時に動き予測を行わないDistributed video coding(DVC)が研究されている。
しかし、従来のDVCは圧縮時に適切な符号量を決定できず、ビットリクエストを使用しているために、符号化器と復号器がリアルタイムで同期動作しているものが多い。
本研究では圧縮時に軽量な動き予測を用い、そこで得た動きベクトルなどの情報から圧縮時に適切な符号量を推定するとともに、フレーム間の差分をとることによってデータ量を削減する方法を提案する。その結果、本手法は従来の手法より高いレート-歪み特性を有し、圧縮時のレート予測についても良好な性能を有することを示す。