3Q-4
ユーザの頭部動作に基づく会話参加態度の推定
○大古亮太,中野有紀子(成蹊大)
対面会話では,話し手は,聞き手の動作や視線から,聞き手が会話に積極的に参加しているか否かを察知し,積極的に参加していない様子であれば話題を変える等,会話の内容を調整している.本研究ではこのような機能を有する会話エージェントの実現を目指し,ユーザの頭部動作の情報から会話参加態度を推定する方式を提案する.まず,エージェントとの会話中のユーザの頭部の位置,回転角度のデータをヘッドトラッカにより計測し,頭部の移動速度,角度変化率,頭部の揺れの振幅,周波数等を算出し,これらと会話への飽きとの関係を分析した結果を述べる.さらに,頭部動作の情報と視線による注視行動の情報と統合することにより,より高精度な会話参加態度推定機構を提案する.