3L-4
CRUD分析中心の業務ロジックモデリングと機能型プロトタイプ自動生成
○奥田博隆,小形真平,松浦佐江子(芝浦工大)
我々は業務系Web システム開発を対象に要求定義の理解性向上や顧客側からの妥当性確認支援を目的とした要求分析手法を提案してきた.利用者とシステムのインタラクションや入出力データを定義した数種の UMLモデルを要求分析モデルとし,そこから機能を持たないUIプロトタイプの自動生成を実現した.業務手順の妥当性確認作業はプロトタイプを通して行えるが,業務ロジックの実現可能性の観点からの確認は行えていない.
そこで,要求分析モデルをCRUDと手順の分岐に注目して洗練し,業務手順を部分的に実装する機能型プロトタイプを既存のWebアプリケーションフレームワークを用いて自動生成することにより要求分析モデルの実現可能性を保証する.本稿では,研究室内の図書管理システムの事例を用いて,本手法の有効性を議論する.